クライアントヒアリングの進め方
ヒアリングがうまくいかないと設計できない
「作る前が9割」とはわかっていても、クライアントから必要な情報を引き出せなければ設計ができません。
「何を作ればいいかよくわからないまま作り始めた」「イメージと違うと言われた」。
こういったトラブルの多くは、ヒアリング不足が原因です。
以下の5つの問いを順番に聞くことで、必要な情報を漏れなく収集できます。
Q1. このデザインを届けたい相手は誰ですか?
ターゲットを聞くときは「ターゲットは?」と直接聞かないことがコツです。
抽象的な質問には抽象的な答えしか返ってきません。
「このデザインを見て一番喜んでほしい人を1人イメージするとしたら、
どんな人ですか?年齢・職業・普段の生活なども教えてください」のように具体的に聞きましょう。
具体的な人物像が出てきたら「その人はどんな悩みや願いを持っていますか?」とさらに深掘りすることで、
デザインの方向性が明確になります。
Q2. このデザインで一番伝えたいことは何ですか?
コアメッセージを聞くときも同様で、「伝えたいことは?」と聞くと複数出てきて絞れなくなります。
「もし見た人がこのデザインを見て1つだけ覚えて帰るとしたら、
何を覚えてほしいですか?」という問い方が効果的です。
複数出てきた場合は「その中で最優先は?」と一つに絞ってもらいましょう。
コアメッセージは必ず1つに絞ることが重要です。
Q3. 見た人にどんな行動をとってほしいですか?
CTAを決める問いです。「このデザインを見た後、
相手にどんな行動をとってほしいですか?(例:問い合わせる・購入する・フォローする)」と聞きます。
CTAが決まると、デザインのどこを一番目立たせるべきかが明確になります。
Q4. 参考になるデザインや、こういう雰囲気は嫌というものはありますか?
好みの確認より「地雷(嫌いな表現)の確認」の方が重要です。
「好きなデザイン・参考にしたいものはありますか?競合他社でも他業種でも構いません」と聞いた後、
「逆に、こういうデザインは絶対に避けてほしい、
というNGはありますか?」と必ず聞きましょう。
NGを先に潰しておくと、修正が大幅に減ります。
Q5. 制約条件を教えてください
最後に、サイズ・納品形式・期日・予算などの制約を確認します。
具体的には、完成サイズと用途(印刷用・Web用・SNS投稿)、
納品形式(PDF / PNG / AI / Canva共有リンクなど)、
納品期日、修正回数の上限(あれば)、予算(ある場合)の5点です。
ここを最初に確認しないと、後から「実は印刷用だったのにRGBで作っていた」などのトラブルが起きます。
ヒアリングシートのテンプレート
以下をコピーして使ってください。ヒアリング前にクライアントにメールで送り、
事前記入してもらうと当日のヒアリング時間が半分になります。
【プロジェクト名】
【ターゲット(1人の人物像)】
【コアメッセージ(1文)】
【CTA(見た人にしてほしい1つの行動)】
【参考デザイン(URL or 説明)】
【NGデザイン(雰囲気・色・フォントなど)】
【完成サイズ・用途】
【納品形式】
【納品期日】
【修正回数の上限】
まとめ
ヒアリングは5つの問い(ターゲット・メッセージ・CTA・好み/NG・制約)をこの順番に聞くことで、
設計に必要な情報を漏れなく収集できます。ヒアリングシートを事前送付する習慣をつけると、
さらに効率よく情報を集められます。
ヒアリングシートのテンプレートをコピーして、身近な人(友人・家族・同僚)に「デザインを作る」という設定でヒアリングを実施してみましょう。
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